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メモリについて

 メモリ増設のために必要な知識を得るために、一体どんな種類のメモリがあるのか、について説明していきましょう。

1). メモリの“性能
メモリの性能を比較する上での主な要素は「容量」と「転送速度」、この2つです。「容量」についての概念は簡単です。単純に、“作業机の広さ”だとイメージして差し支えはありません。

 基本単位は「MB(メガバイト)」です。現在の主流は大体256MBから1GB(1024MB)ですので、ここまで知っておけば十分です。

 ややこしいのはもう一方の「転送速度」です。イメージとしては、“作業机から本棚までの間をどれくらいの資料がどれくらいの速さで移動するか”に相当します。

 メモリの性能を選ぶ時によく出てくる「DDR 400MHz」とか、「PC3200」という数字が、転送速度を表しているのですが、慣れてない方にとっては一体何の数字だか訳が分かりません(実際僕がそうでした)。しかし、この数字は実際にそのメモリがお持ちのパソコンに増設できるかどうかや、どれだけ性能向上が出来るかに大きく関わってくるので、どうしても理解できなくてはなりません。


メモリの性能選びの上で覚えるべき点を先にご説明しましょう。この1).と2).だけをまずは頭に入れます。

  1. 転送速度の基本単位は「MB/秒」、つまり1秒間に何MBのデータを転送できるか、で表されます。
  2. 仮に400MHzという数字が出てきたら、“8倍した数字、つまり400×8=3200(MB)”が、転送速度です。最低限この“8倍則”を覚えておけばメモリの転送速度を選ぶ事は出来ます!
  性能のまとめ 
  1. メモリの性能は“容量”と“転送速度”。
  2. 容量の単位は“MB”。現時点で最も一般的な容量は256MB、512MB、1GB。
  3. 転送速度の単位は“MB/秒”。“MHz”の数字の場合は8倍する。

2). めもりの“種類”
現在主流のメモリの企画は主に4種類あり、それぞれ転送速度に応じてさらに規格がいくつかあります。さらにこの中にデスクトップ用メモリとノート用の小型メモリがあります。ノート用のメモリの事をSODIMMとも呼びます。

数が多いですが、上記のまとめの“8倍則”を頭に入れて一覧を眺めて見てください。

a).SDRAM(一昔前のパソコンで主流だった規格。)
  • PC66 :転送速度66MHz×8バイト=約528MB/秒
  • PC100:転送速度100MHz×8バイト=約800MB/秒
  • PC133:転送速度133MHz×8バイト=約1064MB/秒
b).DDR SDRAM(現在主流の規格の1つ、SDRAMの後継規格。)
  • PC1600(DDR200):転送速度200MHz×8=約1600MB/秒
  • PC2100(DDR266):転送速度266MHz×8=約2100MB/秒
  • PC2700(DDR333):転送速度333MHz×8=約2700MB/秒
  • PC3200(DDR400):転送速度400MHz×8=約3200MB/秒
c). DDR2 SDRAM(現在最も主流の規格。DDR SDRAMの後継規格。)
  • PC2‐3200(DDR2−400):転送速度400MHz×8=約3200MB/秒
  • PC2‐4200(DDR2−533):転送速度533MHz×8=約4200MB/秒
  • PC2‐5300(DDR2−667):転送速度667MHz×8=約5300MB/秒
  • PC2‐6400(DDR2−800):転送速度800MHz×8=約6400MB/秒
d). RDRAM(DDR SDRAMの対抗規格。現在は主流から外れつつある。)
   構造が上記3つの企画とは大きく異なるので、ここでは“8倍則”は一旦忘れてください。
  • PC800 :動作クロック800MHz
  • PC1066:動作クロック1066MHz

 RDRAMのバス幅は16ビット(2バイト)と32ビット(4バイト)の二種類があります。
ちなみにSDRAM系列は全て64ビット(8バイト)バイトです。つまり、RDRAMに限っては、転送速度は16ビットの場合は動作クロック×2倍、32ビットの場合は4倍にしてあげればいいのです。

 この中でさらに容量によって種類が分かれるので、一見種類が多いようにも見えますが、今までの説明どおりに見ていけば、さほど難しいことはありません。

まとめ
メモリの規格は4種類あり、それぞれさらに転送速度で規格が細かく分かれる。

 ここまでの説明は、メモリにどんなものがあるのかを、“おおよそ”理解する為のものです。

 今回はメモリに一体どんな種類があるかを学びました。なぜここまで説明したのかというと、転送速度のところで少し触れたように、お持ちのパソコンに実際にどの性能と規格のメモリが増設できるかは、そのパソコン(実際にはマザーボードのチップセット)によって違うのです。

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