「パソコンの動きを軽くする方法1<原因編>」で出た原因に対する解決法を探りましょう。
2.パソコンの動きが重い原因を解決する
1).基本的な性能による問題が原因の場合
- 使っているパソコンの性能が最近のアプリケーションソフトやインターネット閲覧環境に置き去りにされている。
- 例えば、Windows95,98,98SE,Meあたりは新しいゲームを遊んだりやインターネットでムービーを観ることも無理な状態になってきています。実際、3DグラフィックのオンラインゲームなどはWindowsXPパソコンでも最近の物でないとスムーズに遊ぶのは困難な状況にあります。
- 解決法
- XPでさえ発売されてから随分経ちますから、現在の状況に我慢できない場合や、必要な機器やソフトが動かない場合はパソコンの買い換えを考えましょう。
- 使っているパソコンのハードに寿命が来ている
- パソコンの部品で、いちばん劣化するであろう部位はハードディスクと考えます。ハードディスクが劣化してきた場合、アクセス時の負担がより大きくなり時間も多く掛かるようになってきます。
- 解決法
- 上で書いていることに近いですが、パソコンの買い換えも視野に入れた上で、ハードディスクの交換を考えてみましょう。内蔵ハードディスクを大きな容量のタイプに交換(現在使用しているハードディスクの内容をそのまま移行することも可能です)して快適になる場合もあります。
2).ハード性能限界での使用が原因の場合
- メモリ(RAM)の容量が足らない場合
- 使用しているパソコンが利用しているソフト、ゲームなどが必要としているメモリの容量の条件を満たしていない場合など。または、OS(Windowsなど)が必要としているメモリの容量の条件を満たしていない場合に動作が遅くなったり、何か作業を実行させた時に反応が遅くなったりします。目安の例として、最低でもWindowsXP→512MB搭載、WindowsVista→1GB搭載。できればWindowsXP→1GB搭載、WindowsVista→2GB搭載していただきたいところです。
- 解決法
- 現在使用しているパソコンのメモリが購入した時のままであれば、メモリモジュールを交換(または追加)して容量を増やしてみましょう。
参考までに
- ハードディスクの空き容量が少ない(またはほとんど無い)ことが原因の場合
- C:ドライブの空き容量が少なくなってくると全体の動作が鈍くなってきます。これはOSやアプリケーションソフトがハードディスクC:ドライブの空き領域を使って作業中のデータバックアップや補助作業を行っているために、その領域が少なくなってくると適当な作業領域が確保できず処理時間が長くなってしまう。または出来なくなってしまうといった状況が発生します。
- 解決法1
- 使わないソフトウェアのアンインストール。使わないファイルの削除。これが終わったら、ディスククリーンアップ、デフラグを順番に実施しましょう。
- 解決法2
- この場合の対処には3通りあります。「内蔵ハードディスクを交換して容量を増やす」「内蔵ハードディスクを追加して、作成したファイルなどのデータを移動する」最後に最も簡単な方法として「USB接続の外付けハードディスクを繋げて、作成したファイルなどのデータを移動する」 この中でのオススメは外付けハードディスクです。手軽な上に他のパソコンにも簡単に繋げて使うことが可能で、最近は値段も下がってきましたので狙い目です。
参考までに
3).パソコンメーカーの親切が仇になってる場合
- プリインストールソフトが満載で身動きが取れない
- メーカー製のパソコンは最初から様々な便利ソフトがインストールされていたり、インストールできるデータが入っていたりします。ユーザーによっては使わないソフトでもメーカーの意向でインストールされているものが多くあり、買った時からハードディスクの容量を圧迫しているのです。
- 解決法
- 使わないソフトは軽やかにアンインストールしましょう。また、便利なソフトをすぐにインストールできるガイドソフトが入っている場合は、それぞれのソフトのセットアップファイルがCドライブにある場合が多いので、削除するか勿体無ければ外付けのハードディスクにでも移動しましょう。
- デスクトップに華やかな誘導バナーや便利そうなサイドバーが頑張っている
- 大手のパソコンメーカーに見られがちなデスクトップのリンクバナーやクリック一つで「〜の予約が〜」とか「〜を調べる」などという便利そうだけど、メモリやハードディスクの容量を圧迫しているのです。
- 解決法
- リンクバナーは画面のプロパティから撤去できる場合があります。ユーザー登録関係は、そのパソコンのメーカーのものであれば登録してしまいましょう。後々何かと便利だったりします。インターネットプロバイダ加入関係は元のソフトをアンインストールするか削除してデスクトップのショートカットアイコンも削除してしまいましょう。
参考までに
- 画面の設定を変更する:画面設定の方法を解説しています。この中にWeb設定の項目があるので参考までに。
4).ユーザーの使い方が原因の場合
- デスクトップ上にファイル、ショートカットアイコン、フォルダが満載
- デスクトップは常に表示(のためにスタンバイ)されている場所です。ここの容量が増えますと、常にメモリを圧迫する状態になります。また、デスクトップの背景(壁紙)についても同様です。使用している画像のファイルサイズに影響されます。
- 解決法
- ファイルはデスクトップ上やマイドキュメントの中ではなくCドライブ以下(または外付けのハードディスク)に専用のフォルダを作って、そこに保存するようにしましょう。ショートカットアイコンについても、デスクトップ上には極力置かずに別に作ったフォルダに全て移動し、そのフォルダのショートカットアイコンだけをデスクトップ上に出しておきましょう。これだけでも随分とスッキリするはずです。壁紙については画面設定のページで説明していますので、そちらを参考にしてください。
参考までに
- スタートアップ登録ソフト・常駐ソフトが多い
- スタートアップソフトとはパソコン(OS)が起動すると同時に続いて起動するアプリケーションソフトのことです。そして、そのまま動き続けるソフトが常駐ソフトです。例えば「アンチウイルスソフト」などのセキュリティーソフトがこれに該当しますが、他にも様々なソフトがパソコン起動と同時に起動する機能を持っているので、数が多くなるとパソコン自体の起動時間が長くなる上に使用中の動作も鈍くなります。
- 解決法
- まずは、スタート→すべてのプログラム→スタートアップの中の不要なソフト(最初から立ち上がらなくて良いソフト)を削除しましょう。
- ブロードバンドルーターなどを使わず、プロバイダなどの接続ツールでインターネット
- パソコンにインターネット接続処理をさせるのは当然負担が掛かります。その上、プロバイダなどの接続ツールには見た目を綺麗にしたために動作が犠牲になってしまったものがあるので注意が必要です。
- 解決法
- 安価なもので良いのでブロードバンドルータを購入し、インターネット接続を任せてしまいましょう。この際にロバイダなどの接続ツールをアンインストールすることを忘れずに。
- アンチウイルスソフトが更新されていない(または導入されていない)・Windowsのアップデートがされていない。
- ウイルスにはパソコンが動かなくなるもの、動作が著しく鈍くなるもの、動作がなんとなく鈍くなるもの、と色々と用意されています。中には直接パソコンにアタックを仕掛けるウイルスもありますので、注意が必要です。例えば、WindowsXP(SP1,SP2無し)のパソコンをインターネット接続ツール(ブロードバンドルーター不使用)でネットに繋げた場合、4〜5分でウイルス(ブラスターなどが有名です)に感染します。
- 解決法
- アンチウイルスソフトは必ず導入し、最新の状態に更新しましょう。Windowsのアップデートも手動で良いのでまめに更新確認をしましょう。
ここまで見直しても物足りない方には「パソコンの動きを軽くする3<追求編>」を準備中です。 |